d 南海トラフは巨大な逆断層

南海トラフは巨大な逆断層

私は、南海トラフの諸研究、調査、報告を拝見させていただき、以下の意を強くしました。
(1)南海トラフは、プレートの下面まで達する巨大な逆断層であり、プレートがベンドして
   もぐり込んでいる境界ではありません。
(2)南海トラフの平らな底は、溶岩湖が冷えて固まったもので、堆積物ではありません。
(3)付加体は、逆断層の上縁端庇が崩落したもので、遠くから運ばれたものではありません。
(4)前弧海盆は、陸側の円弧すべりの跡で、その裾は南海トラフの上で盛り上がっています。
(5)駿河トラフ、東海トラフ、南海トラフ、琉球トラフは繋がっているが、海側プレート
  (フィリピン海プレート)は3箇所、@伊豆半島付近、A九州パラオ海嶺、B台湾で吊られる
   状態で垂れ込みでの相対沈みは一様ではありません。
(6)境界面は亀裂の跡なので、平滑ではなく隙間だらけです。そのため、密着しておらず、
   海側プレートは漂うように相対振動を起こしています。
(7)フィリピン海プレートの境界線は誰が描いたのですか。ルソン島の東側を通るライン、西側
   を通るラインの2種類があり、いまだ確定しておりません。